中学生の取り組み
本を読み、自分のコメントを加え、画用紙一枚のポスターにまとめる
本を試し読み、評価し、回す。短い時間でたくさんの本と出会う
自分でテーマを決めて統計調査を行い、分析する
本のためし読みに挑戦したり、普段お世話になっている企業の方に感謝のたよりを送ったり、アンケートをとって統計データを分析したり…。ひと言でいえば、一般の教科で習うような「読み」「書き」「算」を実際に作品づくりで活用する授業が、清教学園中学の総合学習です。
そして、これらの授業ではいつも、「どんな本を読もうかな」「どんな相手に手紙を書こうかな」「どんな統計をとろうかな」といったように、題材・テーマを生徒が決めます。
個々の生徒に対応が必要な授業が可能なのも、生徒の興味・関心に強い図書館があるからこそ。
授業で「今回の課題ではどんなことがしたい?」と繰り返し問われるのは、それが総合学習の集大成、卒業論文「なんでやねん」を執筆するための「知的基礎体力」となるからです。
卒業論文で「じぶん」を問う
中学総合学習の集大成が、卒業論文「なんでやねん」。
自らの興味・関心で選んだテーマについて、図書館の文献で学び、自らの問いを見つけ、根拠に基づいて答える一年間です。このような自由な学びを、豊富な蔵書と司書・司書教諭が支えます。館内ではいつも、司書に研究相談や資料調査を依頼したり、互いに研究の相談をする生徒の姿が。「こんな文献ありませんか」「いま研究テーマに悩んでて」などなど。自由に学ぶという授業が、やがて主体的に学ぼうとする生徒の雰囲気を醸成します。
卒業論文は生徒に対して、何を・なぜ・どのように学びたいのか問います。研究テーマの検討はいわば、「じぶんとは何者なのか」を問うことと同じ。図書館で卒業論文を仕上げた生徒それぞれが、新たな「じぶん」を発見し、高校での学びへと羽ばたくのです。
外部サイト(https://cocorocom.com/school/article/76)で、中3卒業論文の取り組みと、発表会の様子が詳細に報告されています。
ページ中盤からは、授業担当スタッフが卒業論文に取り組む意義、図書館で学ぶ理由を語っています。併せてご覧下さい。